01
VW Golf VR6
初めて新車で購入したクルマ。ゴルフⅢの比較的コンパクトな1.2～5Lクラスのボディに2.8LのV6エンジンを詰め込んだ、所謂ホットハッチ。その後のR32へと続く最強バージョンです。そして、2LでNAの150馬力も出ていないGTiと云う選択は当時はなかったのです。ですが、今なら私は中古でGTIを買うでしょうね。VR6はディーラーでも手を焼くほどトラブルの多い個体のようでした。私は当たりを引いたのか、トラブルらしいトラブルに遭遇しませんでしたが、それでもお金のかかる車でした。フェルナンド・ピエヒの肝いりで開発されたVR6エンジンの弊害で、熱関係に起因するトラブルが頻発したそうです。私もダイレクトイグニッションは消耗品だとこの車で学びました。1本12,000円×6を3万キロごとに交換していましたから。最後はATが壊れて修理代で120万と言われて諦めました。ATが無事だったら今でも乗っていたかもしれません。それぐらい使い勝手もよく速いクルマでした。
かなり改造しましたが、ドイツ車らしい造りがよかったです。ですが、トラブルが多いのも事実。買うならトラブルとは無縁のⅢ型GTIですね。草レースでもいまだ現役ですから、安く弄れますし。
02
LANCIA DELTA
VR6の台車として購入したインテグラーレ・Evo2です。F1よりWRCが好きだったので、高校生当時にTOYOTAやMITUBISI,NISSAN,SUBARUやMAZUDAをコテンパンに叩きのめしていたデルタに憧れて購入。程度極上の個体でしたが、サーキットを走る度に壊れてガレージ直行でしたね。ゴム関係が最悪ですが、それ以外は意外と丈夫な車です。ただしグイドシンプレックスとの相性は最悪で、クラッチレリーズシリンダーは1,000キロ持たなかったことも・・・・今でも一番好きなクルマです。クラッチのシリンダーをNISMOの32Rあたりの部品で加工して取り付けて、ホース関係を全部アールズにすれば長く乗れると思いますが、タイベルの劣化を抑える意味でもエアコンとヒーターは除去しないとダメですね。
車椅子の人間が乗るのは正直厳しいと思います。JAFのお世話に15回くらいなりましたが、「またか」と言われて恐縮した覚えがあります。どれほどコンディションを維持しようとも壊れる車ですので、止まった車を路肩に押して寄せる事が出来ない障害者にはお勧めできません。
日本で最初にデルタを身障者用にグイド改造して、その後何人か身障者でデルタを購入した人がいますが、H28現在で乗っているのは日本で1人、コレッツォーネ乗りの方だけなようです。頑張って維持して頂きたい。
03
Renault Clio Sport V6
デルタを売って選んだのがコレ。
トム・ウォーキングショー・レーシングで製造されるメーカー純正の改造車。乗り味は大味だが飛ばすとピーキーで乗り手を選ぶクルマでした。ただし、未完成なクルマほど面白い訳で、振り回すスキルがあればショートサーキットは本当に楽しいですよ。欠陥品のダイレクトイグニッションと、直ぐに上がる水温以外は国産車と大差ない維持が可能ですな。私はラジエター、マフラー、足回りをワンオフで制作し、MTは一度ＯＨ済。車椅子を積み込むのはコツがいりますが載せられないことはないです。
こいつはガラスのＭＴとＤイグニッションに注意し、渋滞に嵌らなければ十分維持が可能でお勧めです。問題は2人しか乗れないこと。荷物置きは皆無で、ガソリン臭とまともに会話できない室内騒音を我慢できれば大丈夫。でも輸入車初心者向けではないかな。10年乗りましたが、4人乗りできるクルマにしないといけない事情により手放しました。このクルマに乗っていたお陰で出会えた人の繋がりが、クリオが残した財産だと思います。
04
BMW MINI
Golfがいきなりぶっ壊れて急遽購入したのがMINIでした。クルマ貯金がほとんどない状態でしたので、スーパーチャージャーは諦めたのが心残り。CVTがとても出来が良く、何といっても足回りの完成度が非常に高い！クリオV6では出来ない旋回速度で名阪のトンネルをヒラリヒラリと抜ける気持ちよさは流石BMW３シリーズの足を移植しただけあると思いましたね。何だかんだで7年乗りました。クイックなハンドリングは楽しいの一言です。ホールド性の悪いシートがハンドリングを損ねるので、セミバケくらいは奢ってやりたいところです。その後に発売されたクラブマンがMINIのマストではないかと個人的には思いますが、中古でコナレてきているので今の車がぶち壊れたらこれが良いなと思います。非常に丈夫で維持は楽、輸入車入門ながらどっぷり嵌れる奥の深さを併せ持ちます。
05
HONDA CR-Z
初めて買った国産車。鈴鹿サーキットに長年お世話になっているし、スポーツハイブリッドとは何ぞや？という感じで買ってみました。結論から言うと車椅子ユーザーには相当厳しいクルマです。折り畳み車椅子だと後部座席の天井に引っかかって入らないので分解が必要だし、積載量は低いので更に一台車椅子を載せようとしても無理です。車椅子でCR－Zに乗っている人が私以外にいるかは不明ですが、ヤッパりファーストカー向けではないね。
ハンドリングは若干スポーティーです。鈴鹿の国際コースでは楽しいですが、モーターランド鈴鹿のようなクルマの性能がモロにでるコースでは、正直なところ残念な感じ。パッドとローターは無限でクスコの車高調で攻めても、基本的な素性が低いとね。一番ダメなのは下りのヘアピンでブレーキングするとABSが効く前にロックしてしまうことと、そこからアクセルを開けてもCPUが介入して全く加速しないこと。スポーツできるかはかなり怪しいです。
3回車検を通したので、気に入らないわけではありませんが、ネガな部分が目立ちすぎる！ハイブリッドシステムを捨ててF20エンジンを積んだほうがなんぼかましです。